自衛隊員の監視はおかしい
防衛相直轄の防諜部隊「自衛隊情報保全隊」が、保守系集会に潜入し、
現職自衛官の参加状況を監視しているという。
私も時々、田母神さんの講演に参加させていただくことがあり、
いつも「自衛隊員が偵察に紛れ込んでいる」とおっしゃていたが、
まさか本当だったとは驚きだ。
休暇や非番を利用して、講演を聴きに来る現職自衛官がいることも知っていたが、
むしろ感心すべきことだと思っていたのにである。
「頭も体も政権の言いなりになりすぎている公務員的な自衛官」と、
「しっかりと勉強をし、愛国心やモチベーションを高め、
世間一般の政治情勢と感覚がずれていないか休暇を利用し常にチェックしている自衛官」とでは、
どちらが優秀で役に立つかは、言わなくても分かるであろうに。
心配しなくても、自衛隊の反国家的な暴走などありえない。
むしろ、ただでさえ法律で雁字搦めになっていて、
他国の軍人より難易度の高い任務を背負う自衛官にとって、
世間一般の政治情勢を知っておくことは、状況判断を誤らないためにも有益だと思う。
そもそも自衛隊は政党や政治家の私軍ではない。
国家国民のために働いているという大義名分を持っているのだ。
憲法で保障された思想・信条の自由にも抵触する。
驚きを通りすぎて、呆れたと言わざるをえない。
畠中光成
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