政党は基本政策を明示せよ

民主党は次の代表が誰になるにせよ、
外交・安全保障、憲法への考え方など、
党の基本政策をもう一度国民に明示する必要がある。
右から左まで一致結束できたのは、
「政権交代」という掛け声一点に集中できたことに尽きるが、
政権を獲得した後の目的をもはや見失ってしまっている。
はじめから想像できたことであり、
小沢独裁体制への懸念に議論が集中しがちだが、
問題の本質はここにあることを、メディアや国民は追及すべきだ。
 
中国への多数国会議員の表敬訪問や、
天皇陛下の政治利用、
在日外国人の参政権問題など、
選挙前に「聞いていなかった話」があまりにも多すぎる。
普天間の問題も、本来明確な基本政策を持っていないのに、
連立政党のせいにしているのは卑怯ではないか。
 
自民党もそうだ。
「改革、改革」と一体何を改革するのか不明確なまま、
ここまでやってきた。もう限界だろう。
舛添氏の話を聞いていても、単なる世代交代論であって、
そこに理念や政策は見当たらない。
その程度なら民主党と変わらないではないか。
新しい自民党がどのような姿になるのかも見えないのである。
 
リーマンショック以降、景気回復の問題がまずもって国民の要請であろうが、
結局のところ基本政策に足をとられ、
政権の運営に支障が来ているのではなかろうか。
 
政治家は、その仁義を党の忠誠へ矮小化することなく、
国家国民に忠誠を誓い、行動するべきだろう。
わが国の閉塞感の打開は、ここに尽きると思う。
 
 
畠中光成

はたなか光成 <元衆議院議員>公式HP

元衆議院議員 はたなか光成(無所属)の公式HPです。