ケインズと日本経済

日本経済の将来を思うと暗澹たる思いだ。
民主党政権には経済政策らしきものは無いが、
根底にあるのは新自由主義的な発想であろう。
一方で自民党も、大きな政府か小さな政府で、
統率が取れていない。
 
私は今こそケインズ政策に着目すべきだろうと思う。
一言で言えば、供給よりも有効需要に着目し、公共投資による
波及効果を狙う政策である。
このデフレ化において、消費も停滞する中、着目すべき手法だと考える。
 
それでは、これまでのように借金を増やして、公共事業を増やす、
という悪しき時代に逆戻りじゃないかというご意見もあろう。
しかし、これまでの日本は本当の「ケインズ政策はとられなかった」のである。
なぜなら、ケインズ政策が有効に機能する為の3つのタブーを
犯し続けているからである。
 
1)あまりの低金利ではいけない
2)そもそも政府の金をあてにする社会主義ではいけない
3)役人が無能になり、私利私欲に走ってはいけない
  (ハーベイロードの仮定)
 
全てを満たすのは難しいように思うかもしれないが、
もっと簡単に言えば、経済にも「愛国心」が必要であるということ。
国家のために経済を丁寧に育てるという、
これこそ経世済民の原則ではないか。
当たり前のようで、昨今そのようなリーダーの顔が思い浮かばない。
理論や私欲に振り回され、国家の経済を食い潰してきた原因は、
政治・経済のリーダに「愛国心」が欠如していたことにあると考える。
 
 
畠中光成

はたなか光成 <元衆議院議員>公式HP

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