〝The Lexus and the olive tree〟
トヨタのブレーキ不具合事件から。
10年近く前の書物だがトーマス・フリードマンの「レクサスとオリーブの木」
(The Lexus and the olive tree)を思い出した。
グローバリゼーションの象徴としてのトヨタの高級車レクサス、
伝統的共同体の象徴としてヨルダン川岸のオリーブの木が描かれた。
グローバリゼーションとは世界中が均一化する方向に進むこと、
そしてそれに抵抗するところで紛争が起こる。
持続可能なグローバリゼーションを問うた書であった。
しかし、そのレクサス(トヨタ)が、アメリカとグローバリゼーションに叩かれるとは!
もう一冊、これも10年前だがダニエル・ヤーギンの「市場 対 国家」
(The commanding Heights)を思い出した。
今の時代は、市場よりも国家が管制高地(The commanding Heights)
を掌握しているということだろうか。
世界秩序の変化を、なんとか乗り切りたい。
わが国の管制高地(The commanding Heights)は、
誰が握っている??
畠中光成
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