党員あって代議士なし

かつて、国会議員(衆議院議員)は代議士と呼ばれた。
国民の声を代表するという意味で、使われていたのだろう。
だからこそ、団体や集団の利益を代表する傾向の強い参議院議員より、
優越した権力を持つのであろう。
 
しかし、この頃の国会議員を見ていると、
国民の声を代表する力も無ければ、その理解も無い。
党内の利害やルールを圧倒的に優先している。
だから、小沢さんに文句も言えないし、
中国首席と握手して喜んでいるのだろう。
まさに「党員」あって「代議士」なし、である。
 
わたしたちは選挙によって、
「党員」を国会に送り込んだのではなく、
「代議士」を送り込んだはずである。
 
桝添さんが政党交付金の倍額負担をTVで主張しておられたが、
それは「党員あって代議士なし」を加速させるだけである。
寄附文化が無い日本というが、政党支持文化も無いはずである。
税金を徴収して、「党員」にお金を配る仕組みは、
幅広い人に政治への門戸を開き、
金銭の癒着を予防する意味で有意義だが、
度が過ぎると、本当にこの国に「代議士」がいなくなってしまう。
 
 
畠中光成

はたなか光成 <元衆議院議員>公式HP

元衆議院議員 はたなか光成(無所属)の公式HPです。