尖閣漁船衝突事件

尖閣諸島での漁船衝突事件だが、いよいよかという思いがする。
政府は今のところ冷静に対処するということだが、
冷静だけでは対処できない事態も想定すべきだ。
 
前原外相が、「尖閣は日米安保の対象」という言質を米国から取り付けたのは良いが、
わが国としてはこの地域に軍事行動が発生した場合、
自ら対処できる体制を整えておかねばならない。
その時期は明日かもしれないし、今日かもしれないのだ。
 
そもそも政治にその気概があるのか、ということだ。
しかし、鳩山氏の「東アジア共同体論」や、
小沢氏の「600人訪中」「天皇陛下への特例会見」は一体何だったのだろう?
また今もなお進行している「普天間の迷走」は何なのだろう?
もっと言えば、昨年の政権交代は何だったのだろう?
世論に阿る、浮ついた政治行動がどれだけ危険かということだ。
 
わが国の危機的な状態をしっかりと捉えておかなければ、
取り返しのつかない事態に陥りかねない。
わが国の国益のみならず、アジアの政治地図に関わるのだ。
 
 
畠中光成
 
 
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