ハーベイロードの前提
野田総理は「消費増税をすることで社会保障の将来像に不安がなくなる。消費が喚起され、経済が活性化される。」と言っている。
白川総裁は「人々は将来の財政状況への不安から支出を抑制し、それが低成長とデフレの要因になっている。」と言う。
2人の発想は、ほとんど同じ。
「ハーベイ・ロードの前提」(一部の賢人に任せておけば経済は上手くいくという考え方)があるが、
日本では、こんな方々に任せていては、国民が不幸になる。
今起こっている円高も株安も、
日銀による2/14バレンタインサプライズと言われた偽装緩和を
市場が見透かしたことが原因であって、
それに対する誤った解説を、
日本の両賢人は言ってのけているという構図だ。
もともと誤った考えを信じ込んでいるのか、国民を欺いて言っているのか、
どちらにせよ大問題だ。
日銀がデフレを放置するのは、法律で「物価の安定」だけを義務付けられているということは大きく、
「雇用の安定」も含むようにすることで経済成長のための金融政策に責任を負わせるべきだ。
十年以上続くデフレの元凶は政府と日銀にあるにも関わらず、いまだなおその追及は十分ではない。
畠中光成
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