私の国家観

日本は世界に通ずる海を擁する「海洋国家」であるというのが、私の基本的な国家観だ。
東日本大震災によって、あらためてそのことに気付かされた。
 
冷戦終結で、イデオロギーの時代は終わった。
時代に応じた戦略を練らねばならないのに、
保守だ革新だという、センチメンタルな話は空虚で、
本質的に日本はどういう国かという認識こそ大事なのだろう。
日本は間違いなく「海洋国家」だと思う。
海洋国家には、通商国としての「開放性」、戦争を避ける「同盟」、
何より世界を見渡す政治の「構想力」を必要とする。
 
しかし、いまだなお保守・革新両陣営ともに、海洋国家にもならない「島国根性」の域を出ない。
誇りある日本とか、美しい国とか、尊敬される国とか、いずれも内向きなセンチメンタルに過ぎない。
四季ある国土に皇室を戴き、勤勉な国民性の日本は、
世界の国々から、とっくに誇らしく美しく尊敬される国なのに、知らぬは国内だけといった感じだろう。
海洋国家のメンタリティーからは程遠い。
 
今やるべきは政治そのものを機能的に建て直すこと。
自動車に例えれば、車そのものが壊れているのに、
右だ左だと行き先の議論をしても仕方がない状態。
漂流する日本丸に、大砲をつけるか救命ボートをつけるかの議論以前に、
船長以下指令室の指揮系統から考え直すべきなのだ。
 
すなわち日本は、政治体制そのものを変えなくてはならないのだが、
保守だ革新だと既存勢力は、旧態依然の世界観の中で蠢き、
国益を大きく損なっている。
「海洋国家」として世界に羽ばたく日本のほうが、圧倒的に夢と希望がある。
 
 
畠中光成
http://hatanaka.cdx.jp/

はたなか光成 <元衆議院議員>公式HP

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