「中国GDP2位目前」に何を思うか。

中国国家統計局はGDP(国内総生産)が前年比8.7%成長だったと発表した。
また、10~12月は前年同期比10.7%とのことで、今年度中に、
日本を抜き2位に踊り出る可能性が高くなった。
 
経済大国・日本と自他共に認めてきたわが国にとり、
あらためて危機感をもって考えるべきだ。
「中国に投資してきて良かった」などと、喜んでいる場合ではない。
 
中国の経済的繁栄は、これまで人類が経験したことのないモデルの可能性がある。
13億人の人口を擁する国家であるが故、
どれだけGDPが高くなっても、貧民層は圧倒的に多いのである。
このことが何を意味するか。
それは、どれだけ儲けても賃金が上がらない、
つまり、貧民層が次から次へ労働力として供給される仕組みである。
日本の高度成長期が、均衡発展であったことと決定的に異なる。
 
またいわゆるチャイナリスクは依然として存在しているし、
国内外の問題で、国家としていつ暴発するか分からない。
 
この中国という隣国を抱える21世紀の日本は、
明確な国家戦略を持たなければ、
航海図も無く、荒れ狂う大海に漂う船のようだ。
現政権の政策は「中国とつき合って得をしよう」というレベルの話のような気がしてならない。
 
 
畠中光成

はたなか光成 <元衆議院議員>公式HP

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