NSCについて総理に質問しました!(国家安全保障委質疑概要)

【畠中】
敵を知りおのれを知れば百戦危うからず。
私は、敵を知るその前に、NSC創設に当たっては、まずおのれを知ることがとても大切ではないかと考えている。
我が国の政治文化あるいは官僚文化の強みは何で、あるいは弱みは何で、そのために我が国のNSCで気をつけておかなくてはいけないことは一体何だとお考えか。
 
【安倍内閣総理大臣】
我が国には、政治家と行政官が国家のためにともに行動し、困難な課題に立ち向かって結果を出してきたという強みもあった。
過去には、国家的な危機に際して、政治家も行政官も決断できずに課題を先送りしてきたということもあっただろうと思う。
こうしたことを打破するためにも、政治が強力なリーダーシップを発揮して、行政官がその専門性を存分に発揮できる仕組みを、環境をつくることが重要と考える。
その観点で、NSCを創設することとなった。
 
【畠中】
私も、官僚主導という我が国の形が、我が国の強みでもあって、あるいは一方で弱みでもあるのではないかと思う。
官僚組織はどうしても縦割りになり、縄張り争いが起きる。
こういった官僚主導の文化を変えていかなくてはならない。
みんなの党が、野党時代の自民党と共同提出した公務員制度改革推進法案のように、NSCでは民間や若手官僚から優秀な人材の抜てきを可能とするなど、公務員制度改革のすぐれたモデルケースとし、これをきっかけに公務員制度改革をさらに一歩進めていく考えはないか。
 
【安倍内閣総理大臣】
公務員制度改革について、色々な考えがあることは承知しているが、現時点では、昨日提出した法案が最善のものであると考えている。
 
【畠中】
外交、安全保障における我が国の身の丈は一体どの程度が望ましいとお考えか。
NSCでは、世界の全部を分析するのか、ある程度特化して取り組むのか、我が国のNSCの身の丈について、どれぐらいが適当で、何に注力すべきとお考えか。
 
【安倍内閣総理大臣】
何が大事で、何が大事でないかということを明確にするのはなかなか困難。
グローバル化が進んでいる中において、周囲を俯瞰するという目を持っていく必要があると思う。
 
【畠中】
しっかりと我が国のグランドビジョンを持って、ここに注力をする、という優先順位付けが重要と考える。
政権が変わったときに、安全保障政策にどこまでの変更が許されると考えるか。
 
【安倍内閣総理大臣】
今後、今、取りまとめている国家安全保障戦略が基本となっていく。

はたなか光成 <元衆議院議員>公式HP

元衆議院議員 はたなか光成(無所属)の公式HPです。