日本文化からの保守考察

民主党に政権が変わり、世間一般でも反米・容共の論調が増えているように思う。
本来は保守的思考を持っているはずの日本文化からの視点(例えば宗教者や文化人など)が、わりに脱欧米志向というか、競争よりも共生といった思考をしている方が多いことを懸念する。
それにより、中国や東アジア共同体構想に寛容になり、日米同盟を弱体させることに強く反対しない方が保守陣営にも多いのである。
 
そこで、日本文化からの保守考察を、再定義してみたい。
日本の文化は、物質よりも精神を重視するが、それも海があり、山があり、川があり、四季があるといった、素晴らしい気候風土といった地理的条件から生まれたものである。
この地理的条件こそ、そもそも神が織り成す業である。
大小6800もの島々からなり、陸地では世界で60番前後だった面積が、200海里の経済水域を含めると世界で9番目の面積になる。この海に着目し、日本の地理的条件を知ることで、海洋国家日本としての考え方が生まれる。
 
また日本の歴史は素晴らしい精神性を育み、人間の生き様を芸術にまで高め、世界が賞賛している武士道精神がある。
自国の国民が拉致されたり、隣国の国民が圧政に侵されていたりすることを見て見ぬフリをしたり、経済的利益のみを優先したりすることが、果たして、日本の武士道精神から鑑みて、相応しい行動だろうか。
米国が日本を外し中国とG2の構えを見せつつあるのは、米国や中国が悪いからではなく、日本があまりにも頼りにならないことに
起因するのである。
武士道精神から考えても、日米同盟を深化し、世界の平和・安定に貢献する役割が日本にはあるのである。
日本文化を愛する立場の方がグローバリゼーションを批判することと、同盟国の米国を批判することを、同一次元で語ることは危険である。

はたなか光成 <元衆議院議員>公式HP

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