「日本のため」に日米同盟は必要

親中か親米かという単純な論理ではなく、
「日本のため」という柱を一本貫いて物事を考えれば、
日米同盟の重要性は誰の目にも明らかであろう。
 
この20年間2桁増で防衛費を増やし続けている中国の軍事力が、
わが国の脅威であることは何の疑いようもない。
戦闘機ひとつとっても、F15に匹敵する第4世代を配備しつつあり、
第5世代の準備も進めている。大型の空母も目下建造中である。
2015年には、わが国や台湾の空軍力・海軍力を凌駕し、
軍事的均衡を破ることが予想されている。
その時、わが国は、日米同盟の機能無しに、安全を保持できるのだろうか。
 
今の政治には、
国家を守る気概が無い。
気概が無いから、戦略が無い。
 
中国に対して毅然とした態度を出来ないのは、何故か?
そもそもアジア主義に染まった者は論外であるが、
そうでない者であっても財界の圧力にでも屈するのだろうか。
一般的な米国人は自国に弾道ミサイルが飛んできた時、
当然同盟国の日本は打ち落としてくれるだろうと考えている。
しかし、それが出来ないことが分かった時、
米国世論から日米同盟に対する疑念が生まれることは必至である。
経済偏向の国のかたちは、もう通用しなくなっている。
 
自衛隊の能力を高めつつ、日米同盟を深化させ、
集団的自衛権の行使の道をつくることが、
「日本のため」に政治が為すべきことである。
 
 
畠中光成

はたなか光成 <元衆議院議員>公式HP

元衆議院議員 はたなか光成(無所属)の公式HPです。