閉園動物園のボス猿争い

参院選で消費税を問うた割には、財政再建の議論もとりたてて進まず、
中国が台頭し、北朝鮮情勢も不透明な国際環境の中、
明確な戦略も立てられるどころか議論すらされていない。
内外の問題ともに、本来争点にすべき議論がなされていないことにこそ、
わが国の危うさがあるように思う。
 
さて、当面の政局の中心は9・14民主党代表選挙にあるようだ。
ほぼ間違いないシナリオは、親小沢か反小沢かという戦いである。
悲しいかな現在のわが国は、小沢一郎という政治家が政局の渦の中心になっているが為、
明確な理念や政策といったことが争点にならないのだ。
お客も来なくなり閉園の噂が取り沙汰されている動物園の、
ボス猿争いのようなものだ。
それぐらい日本にとって無益な時間である。
 
この数年が日本にとって、どれだけ大事な時間か。
周辺国の状況、わが国の財政状況、少子高齢化の進展を見れば、
誰の目にも明らかなはずだ。
政治家の意識する時間軸が、国家的課題ではなく、選挙や任期になっている。
当選すれば、政権を獲得すれば、数年は安心。
そんなモチベーションでは困る。
 
一刻も早く、日本にとって重要で明確な争点でもって、
衆議院を解散すべきだ。
 
 
畠中光成
 

はたなか光成 <元衆議院議員>公式HP

元衆議院議員 はたなか光成(無所属)の公式HPです。